博報堂プロダクツは、サステナビリティ領域における企業のコミュニケーション課題に対し、専門性と実施力でサステナビリティアクションを加速させる専門プロジェクトチームとして「SUSTAINABLE ENGINE」を発足した。
同社の自主調査によれば、サステナビリティ推進の「認知・理解」を促進する施策の実施率は8割以上である一方で、企業の取り組みをマルチステークホルダーに対して効果的に伝えられず、事業成長や人材獲得につながらないという声も多く聞かれ、企業と生活者をつなぐコミュニケーションの役割がより重視されるようになっていることがわかったという。
そこで、広告・プロモーション領域の専門性と実施力に加え、サステナブル領域の知識と実績を兼ね備えたエキスパートからなる専門プロジェクトチーム「SUSTAINABLE ENGINE」を発足。企業課題に合わせて、パーパス構築、コミュニケーション設計・発信、具体化アクションという3つのプロセスごとに最適なソリューションを提供し、サステナビリティアクションの実装化サイクルを通じて、企業のサステナビリティ目標達成を支援するとしている。
また、博報堂SDGsプロジェクトと連携し、生活者の行動変容を促す原動力として、持続可能な社会実現に貢献していくと述べている。
「SUSTAINABLE ENGINE」の特徴
サステナビリティアクションの実装化サイクルを構成する3つのプロセス「パーパス構築」「コミュニケーション設計・発信」「具体化アクション」それぞれ単体での課題解決のほか、実装化サイクル全体での最適化プランを提案することも可能。
Process1:パーパス構築
言葉とアクティベーションの専門知識をもつ同プロジェクトのエキスパートが、企業の血肉になる最適なパーパス構築を支援すると述べている。
Process2:コミュニケーション設計・発信
策定したパーパスに基づいてサステナビリティ活動をしているにもかかわらず、社会にそれを正しく伝えられていないという課題に対して、動画、イベント、オウンドサイト、SNS、キャンペーンなどといったチャネルを最適化し、企業イメージ向上に寄与する効果的なコミュニケーション施策を計画・実行するという。
Process3:具体化アクション支援
サステナビリティ経営実現のためには、行動変容が不可欠だという。博報堂プロダクツのコアコンピタンスである「顧客化力」により、生活者の心を動かし、新しい行動を促す具体化アクションを支援。脱炭素、循環型経済、人権など多様なテーマから最適なアクションを提案し、共感と行動の好循環を生み出すとしている。
「SUSTAINABLE ENGINE」活用イメージ
- BtoC企業のサステナビリティアクション:パーパスに基づく具体的アクションや商品/サービス提案のほか、インクルーシブな表現を用いた広告コミュニケーションや脱炭素イベントなど、立体的かつ効果的な統合プランをワンステップで提供
- BtoB企業のサステナビリティアクション:難しいテーマに挑むBtoB企業の取り組みを、楽しくわかりやすく伝えるためのコミュニケーション開発から体験設計までを一気通貫で提供
- 採用活動におけるサステナビリティアクション:Z世代の認知獲得からファン化に至るまで、サステナビリティ知見が深い各ジャンルの専門家が連携して、マルチチャネルで学生に刺さる文脈としてリーチさせることが可能
- 社内に対するサステナビリティアクション:パーパス策定後の社内浸透策として、タッチポイントごとにわかりやすく共感できるストーリー構築し、コンテンツ制作を支援。社内啓発だけでなく、社外広報を戦略的に統合した多角的な発信も可能
- サプライチェーン全体を通じたサステナビリティアクション:脱炭素社会の実現とサプライチェーンにおける環境・人権への配慮に向けて、トレーサビリティ確保、クリーンエネルギー工場での生産、エコ輸送から、アップサイクルまで、ものづくりを基点としたサーキュラーエコノミーの実現を支援