量子センシングでバーチャルドリルを創る「Atomionics」
Atomionicsは、シンガポールを拠点とする量子スタートアップです。資源探査とナビゲーションのための量子センサー「GRAVIO」を開発しています。
GRAVIOは、重力・加速度・回転をレーザー冷却した原子による干渉計で測定する。GRAVIOは、地下の完全なマップを構築することができ、バンカーやトンネルなどの地下構造物の特定、地震の予測、地下資源の探索に有用です。掘らなくても地中の様子がわかるので、彼等はこれを「バーチャルドリル」とも呼んでいます。 また、電波の届かない地下、水中や、広大な宇宙など、あらゆる場所で、非常に高精細で正確なナビゲーションが可能となります。GPSの電波の届かない活動領域における自己位置推定、ナビゲーションが可能となることで、トンネル内での自動運転や、潜水艦のナビゲーション、GPS遮断に対してもロバストなインフラなど、恩恵を受けるアプリケーションは数多くあるでしょう。