日本電信電話(以下、NTT)とリージョナルフィッシュは、合弁会社「NTTグリーン&フード」を設立し、7月1日より事業を開始する。
新会社では、NTTグループが有するIoT、AIなどの情報通信技術や、魚介類の餌となりうる、CO2をより吸収する藻類の生産技術、リージョナルフィッシュが有する品種改良技術や養殖技術などを結集し、まずは魚介類の生産・販売を実施。具体的には、各自治体などと連携し、陸上養殖施設を構築して魚介類を生産するという。生産した魚介類はブランド魚として地元スーパーや飲食店などへ販売するほか、大手小売・流通企業を通じた販売や、ふるさと納税品としての活用も行うとしている。
生産や加工、販売において地元企業と連携することで、雇用創出につなげるとともに、養殖技術や環境保護技術などに関する教育の場を提供するなど、地場産業の振興や、持続可能な地域社会の発展への貢献を目指す。加えて、アニサキスなどの寄生虫や感染症のリスクも軽減することが可能となるため、安心安全で高付加価値の魚介類の生産を実現するという。
今後、地域の人との連携を強化・拡大し、陸上養殖施設を拡充することで、日本における水産業の発展に貢献。具体的には、NTTグループのIoTやAIなどを駆使した陸上養殖のスマート化を実現し、環境面に配慮したサステナブルな陸上養殖を展開することにより、地域産業を発展させる循環型で持続的な取り組みを推進するとしている。