企業がデータ活用を進める上で“人”“組織”は欠かせない
企業においてデータ活用を進める上で、人・組織が重要ファクターであると志田氏はいう。組織や個々人の意識改革が重要であり、経営者だけがデータの重要性に気づいても意味はなく、また全員が重要性を認識していたとしても、事業部門・組織ごとに分断されていては全社の効果にはつながらないという。マネジメントから現場担当者まで様々な層による理解やリテラシーが求められる。データ活用について理解が必要であり、そのためには研修などの情報提供を通じて会社としての理解を促進していく必要がある。
たとえば経営層向けの研修では、データ活用の事例を紹介しながら、イノベーションの重要性を説いた上でイノベーションにはデジタルが不可欠であるということを伝えているという。研修の中ではアクセンチュア自身の考えやデータ活用事例も紹介している。アクセンチュアが危機意識を持って、どのように変革してきたかを事例として説明することもある。アクセンチュアのイノベーションセンターである「Accenture Innovation hub Toyo」に研修の参加者を招き、ワークショップを通じてイノベーション創出の疑似体験も行っているようだ。