博報堂は、ユーキャンと共同で、リスキリングプラットフォームの構築を軸に新たな人材事業を展開する新会社「HUG」を5月に設立し、7月3日から事業を開始した。
博報堂が広告会社として培ってきた「コミュニケーションで生活者を動かす力」と、ユーキャンが通信教育事業を通じて培ってきた「生涯学習を支援する力」を融合させて、リスキリングHR事業に参入。生活者のキャリアデザインを支援する新しいリスキリングプラットフォームの構築に挑戦するという。
HUGでは、ハードスキル、ソフトスキルの両面を人間力として育むことをリスキリングと定義。プラットフォーム「HUGリスキリング」を構築し、多様な生活者に人材育成・能力開発を実践するという。また、企業ニーズが強い一方で人材供給が追いついていない分野へ、HUGリスキリングを通じて育成した人材供給を推進し、将来的には外部の人材企業へリスキリングノウハウやリスキリング人材を提供することも目指すとしている。
なお、事業の垂直的立ち上げを実現するために、HR関連スタートアップ企業であるRoadの株式を100%取得し、子会社化を実施。Roadはグループインに伴い社名をRUHに変更する。博報堂、ユーキャン、RUHの3社のノウハウを投入することで、実務的なスキル提供から就労支援までを一気通貫で手掛け、「学ぶ」と「働く」がつながる新しいキャリアデザインの創造を目指していくという。