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組織的なデータ活用のための「深化」と「探索」──メンバーズ白井氏が語る、最新技術の内製化

Biz/Zine Day 2023 Autumnレポート:メンバーズ 白井恵里氏

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 DXによって取得できる大量のデータを分析し、売上や利益へとつなげる組織能力が、企業の競争力に直結する時代となった。とはいえ、多くの企業にとって、社内に新たに「データ活用の組織能力」を獲得することはハードルが高い。そこで、専門会社の支援のもと、データ活用能力をスピーディに内製化する方法が注目されている。500社以上の顧客を擁するメンバーズグループの知見をもとに、データ活用のプロの常駐サービスを展開する株式会社メンバーズ メンバーズデータアドベンチャーカンパニー 社長の白井恵里氏が、そのポイントとコツについて紹介した。

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データ活用の組織能力を獲得するための「探索」と「深化」

 VUCAの時代に際し、「両利きの経営」が注目されている。「探索」によってイノベーションを起こしつつ、「深化」によるブラッシュアップで事業の安定も図る、これらを、バランスをとりつつ高いレベルで実践するという考え方だ。「探索」は自社における既存の認知の範囲を超えて、“新しいもの”を見つけていく行為であり、新しいアイデアにつながる。ただし、成果の不確実性が高く、コストがかかる。一方「深化」は、探索を通じて見つけたものを磨き上げ、本業として安定的な収益活動を指すというもので、イノベーションにつながりにくいのが難点だ。

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 白井氏は、「データ活用は『探索』に該当するものであり、これまで多くの企業では積極的に行われてこなかった。しかし、データ活用の価値が広く認知されるようになり、企業はどうしたら“成功”するのかを見極めようとしている」と語る。

 「探索」としてのデータ活用の“成功”とは、「深化」にバトンを渡すこと、すなわち、「データを使って売上や利益につなげられる『データ活用組織能力』を獲得すること」を指す。つまり、データ活用における「探索」では、自社にないデータ活用能力の確保を試み、そのためにデータの収集や蓄積、アウトプット生成、売上・利益化という「データを可視化するプロセス」を自社で模索し実現する必要がある。そして「深化」では、「探索」によって見出したものを定常組織化・業務化して全社展開を図り、安定してデータから価値を生み出せる仕組みとすることだ。そうなってはじめて「企業としてのデータ活用が“成功”」という状態となる。

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 白井氏は「データ活用の成功のためには、組織作りが重要となる」と語り、「なぜなら、もはやデータ活用は個人の活動だけで成果を出すことは難しいため」と説明する。確かにデータは全社に存在しており、そのデータから示唆を得たり、売上に活かす施策を考えたりするには、様々な部門や組織が関わる必要がある。それでは、どうやってそうした「データ活用組織」を構築し、進化させることができるのか。

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「データ活用組織」は三層関係から見た“役割の明確化”がカギ

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社メンバーズ メンバーズデータアドベンチャーカンパニー

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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