富士通と豪州Macquarie University(以下、マッコーリー大学)は、ヒューマンセンシング技術と生成AIを融合させ、個々人の行動傾向や業務スキルに応じた教育コンテンツを自動生成するデジタルコーチングプラットフォームの確立を目指す連携拠点として、同大学内に「Fujitsu Macquarie AI Research Lab」を12月1日に設置する。
マッコーリー大学は、社会課題解決に向けて様々なAI研究に取り組んでおり、同大学の「Centre for Applied Artificial Intelligence」や「Centre for Health Informatics」などの研究センターを通じて、銀行や教育機関、ヘルスケアなどの様々な分野でプロジェクトを手掛けてきた。また、富士通は、「行動分析技術Actlyzer」をはじめとするヒューマンセンシング技術の研究開発実績に加え、生成AIを用いた消費者の行動変容に関する研究にも取り組んでいるという。
同連携拠点では、マッコーリー大学のAIと富士通のヒューマンセンシングの技術知見をもとに、個人に最適な教育コンテンツを自動生成し、スキル向上を支援するパーソナライズドデジタルコーチングのプラットフォームの研究開発を推進。開発した技術は、「Fujitsu Kozuchi(code name) - Fujitsu AI Platform」を通じて2024年度以降に順次提供していくほか、マッコーリー大学附属病院のヘルスケア領域やリテール、公共分野などの複数分野における社会実装に向けた実証実験にFujitsu Australiaとともに取り組んでいくとしている。
加えて、同拠点を日豪の産学連携研究開発拠点として推進するとともに、先端AI技術を活用した人材育成にも取り組んでいくという。