2026年3月23日、LIXILは2026年4月1日付の役員体制の変更と、同年6月に開催予定の定時株主総会に提案する取締役候補者の決定を発表した。今回の発表は、指名委員会での決議を経て行われ、LIXILの新たな変革フェーズに向けて経営体制を強化する内容となっている。
新たな取締役候補者として、代表執行役副社長兼COO(Chief Operating Officer)に金澤祐悟、執行役専務CFO(Chief Financial Officer)の藤田真理子、社外取締役として田中弥生氏が選任され、現任の10名体制から12名体制に拡充される。金澤はCDOとしてデジタル技術の全社活用やAI導入、セキュリティ強化などを推進してきた経験が評価され、今後COOとしてイノベーションや経営意思決定のスピード向上が期待されている。藤田は2024年にCFOに就任し、財務分野の統括と強固な財務体質の構築を主導。CEOやCOOと連携し、多角的な視点で経営判断への貢献が図られる。
田中弥生氏は非営利組織の経営や会計検査院長などの豊富な経験を持ち、社外取締役として多様性とガバナンス強化に寄与する役割を期待されている。社内外から広範な経験と知見を持つ人材を登用することで、取締役会の多様性と実効性向上を目指す。
一方で、代表執行役専務Chief People Officerを務めたJin Montesanoは取締役を退任。企業文化の変革やダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進に大きく貢献してきたが、退任後は顧問として引き続き知見を提供する予定である。
執行役については、現行8名のうちMontesanoを除く7名が再任され、新体制として代表執行役CEOの瀬戸欣哉に加え、COOの金澤が代表執行役副社長に就任する。また、SATO事業部リーダーのErin McCuskerが執行役専務、Chief Impact Officer(CIO)を新たに務め、広報・渉外・インパクト戦略も担当する。
4月1日付では専務役員1名、常務役員22名が再任され、さらに片岡将己、喜多大悟、中井辰夫、Daniela Stawinoga-Carrington、小長井聡、日比野克俊、橋本雅俊の7名が新任で常務役員に選任される。LIXILは今後も専門性と多様性を両立した経営チームを構築する方針である。
CEO瀬戸欣哉は、「新たな経営陣のもと、事業戦略をスピーディーに推進し、次の成長フェーズに挑む」とコメントしている。
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