三菱重工業(以下、三菱重工)は、アラブ首長国連邦(UAE)のADNOCとブルーアンモニア(NH3)およびブルー水素(H2)のバリューチェーンを構築するために協力していくことで合意した。
ADNOCが保有する石油・ガス生産拠点の脱炭素化に向けた取り組みを、三菱重工はテクノロジープロバイダーとして支援。また、ブルーアンモニアおよびブルー水素生産事業の展開を支援し、世界におけるこれらの資源への需要を創出するという。ADNOCの資源とネットワークおよび三菱重工の関連技術による相乗効果を生み出すことを目指し、水素・アンモニア事業の展開を加速するとともに、世界全体でネットゼロ達成を支援するとしている。
三菱重工は、水素・アンモニア焚きガスタービン、アンモニア混焼ボイラー、水素製造装置などの技術を有している。高砂水素パークでの実証など、これまでのプロジェクトを通じて得た知見を活用して、水素およびアンモニア製品の利用可能性を高め、2045年までのネットゼロ達成というADNOCの計画を支援するという。
三菱重工グループは同合意を契機に、水素およびアンモニアのサプライチェーン構築を支援し、世界中の発電分野をはじめとする産業の脱炭素需要に応えていくとともに、カーボンニュートラル社会の早期実現に向けた取り組みを推進していくとしている。