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再現性のあるイノベーション経営の型

旭化成 田村敏氏が実践したイノベーション創出事例から学ぶ、「再現性のあるイノベーション」の原動力とは

【第2回・後編】ゲスト:旭化成株式会社 顧問 田村敏氏

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新設M&I本部が、社内の技術と社会課題をつなげて事業化

田村:顧客起点のイノベーション事例としては、クラウド型生鮮品物流ソリューションの「Fresh Logi(フレッシュロジ)」があります。これは、食農分野のソリューション営業担当者が顧客からヒアリングした、ある課題が起点となり開発が進められました。

 その課題とは、野菜など青果物の“非効率な輸送”の在り方でした。青果物は鮮度が命のため、輸送手段の多くを冷蔵車に依存しています。しかし冷蔵車とは、そうした特別な商品しか積み込めないため、他の商品と混載した輸送が難しいのです。すると、積載量不足による非効率な輸送が常態化します。今後、物流業界全体でドライバーの人手不足が加速していく上、脱炭素の動きも進んでいく中で、この輸送の在り方を維持するのは困難でしょう。Fresh Logiは、そうした生鮮品に係る物流課題の解決を後押しするソリューションです。

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島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

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