「一貫性」と「実効性」のあるストーリーで不安を払拭する
合理的かつ情理的な価値向上ストーリーを示せれば、資本市場で関心を集めることはできるでしょう。ただ、それだけでは将来価値に対する「期待」を集めるには、いささか物足りません。投資判断のプロセスにおいて必ず投資家の頭をよぎるのが、「このストーリーで本当に未来の価値につながるのか?」「この会社は、本当にこのストーリーを実現できるのか?」といった不安です。それぞれの不安を払拭するためには、「一貫性」と「実効性」を意識した情報開示が重要です。
「一貫性」のある開示のポイント
まず、「このストーリーで本当に未来の価値につながるのか?」という投資家の不安を払拭するためには、一貫性のある人的資本開示をしなければいけません。