新バージョン(バージョン21)では、ユーザー・エクスペリエンスの向上に加え、iOS向けの監視機能面の強化と、特許出願中の技術を活用したWindows向けのゾーニング機能が特徴となる。
iOS向けの監視機能強化では、業務で必要とされるアプリケーションのインストール状態を監視する、従来の必須アプリケーション監視機能に連動した、アプリケーション自動配信機能を追加した。
これにより、業務で必要とされるアプリケーションがインストールされていない端末に対して、必要なアプリケーションを自動的に配信する。
業務で必要なアプリケーションをユーザーが誤って削除してしまった場合に、管理者が手動でアプリケーションを再配信する必要がなくなり、管理者の運用面での負担を低減するという。
また、監視モードに設定されたiOS端末であれば、アプリケーションはサイレントでインストールされるので、常に業務で必要なアプリケーションがインストールされた状態を維持することが可能だ。
教育現場においても同様に、授業で必要なアプリケーションを生徒が誤って削除してしまった場合等にアプリケーションが自動配信される。アプリケーションの自動配信機能はApp Storeアプリケーション、VPP(Volume Purchase Program)アプリケーションおよびin-houseアプリケーションに対応している。
新バージョンでは、Windows 8/10向けにゾーニング機能(特許出願中)をリリースした。この機能は、SSIDと必要な設定を紐付けることで、特定のSSIDに端末が接続した際、該当SSIDに紐付く設定が端末に設定されているかを確認し、設定されていない場合は自動的に必要な設定を再設定する機能だという。
これにより、例えば特定のオフィス環境や教室においてユーザーが誤って必要な設定を削除してしまった場合等に、該当する環境に設置されたSSIDにこれら必要な設定を紐付けておくことにより、自動的に該当環境で必要な設定が端末に再設定される。
この機能は、今回のバージョンではVPNの設定のみに対応しているが、今後はプロキシの設定やアプリケーション(特定のSSIDに接続したら紐付くアプリケーションのインストール状態を確認し、インストールされていない場合に再インストールを行う)等へ対応範囲を拡げる予定だとしている。
■「MobiConnect Ver.21」主な機能
- アプリ自動配信機能(iOS向け機能)
- Single Appモード設定機能(iOS向け機能)
- ゾーニング機能(Windows 8/10向け機能)
- 遠隔VPN設定機能(Windows 8/10向け機能)
- ローカルリカバリー機能のVPN設定対応(Windows 8/10向け機能)