KPMGインターナショナルは2025年12月17日、2025年9月30日までの会計年度におけるグローバル総収入が398億米ドルとなり、前年同期比で5.1%の増加を記録したと発表した。全体戦略「グローバル・コレクティブ・ストラテジー」のもと、投資の重点化が成果をあげ、監査・税務・法務・アドバイザリーの全領域で成長した。
事業別では、監査業務が6.0%増の141億米ドル、税務・法務サービスは7.5%増の93億米ドル、アドバイザリーは2.9%増の164億米ドルとなった。地域別では、米州が5.6%増、欧州・中東・アフリカおよびアジア太平洋地域はそれぞれ4.7%増と、全地域で収入の増加が続いている。
2023年からKPMGは、「AI」「人材」「サステナビリティ」を核とした3年間で42億米ドルの投資計画を発表し、ビジネスモデル強化に注力してきた。AI領域では、AI活用の基盤プラットフォーム「KPMG Workbench」を立ち上げ、主力デジタルプラットフォームにAI技術を統合。信頼性向上を目的としたAI保証サービスも拡充している。
人材面では、戦略分野での専門人材の積極採用を進め、従業員のデジタル・AIスキル向上や学習プラットフォーム整備による業務改革を推進。従業員数は前年比1.8%増の276,030人となった。
サステナビリティでは、顧客の気候変動対応支援や脱炭素ロードマップ策定、規制対応を実施。自社の脱炭素目標強化にも努め、「Our Impact Plan」の一環として2030年までに1,000万人の若年層エンパワーメントを目指す。また、ユネスコやWWFとのパートナーシップも拡充している。
KPMGインターナショナルのグローバルチェアマン兼CEO、ビル・トーマスは「投資戦略がグローバル成長の基盤となり、変化の激しい環境下でもクライアントの複雑な課題解決に貢献している」との見解を示した。
現地通貨ベースの成長率を維持しながら、主要サービス領域での需要の高まりや組織力の強化が、継続的成長の要因となっている。事業・地域の多角的な戦略投資を軸とした経営手法は、企業変革や新規事業開発を担う経営企画部門にとっても参考となる取り組みといえる。
【関連記事】
・KPMGコンサルティング、CCoE支援サービスを強化し全社的なクラウド活用を推進
・KPMGコンサルティング、データサイエンス活用のプライシング分析支援サービス開始
・KPMGジャパン、CFOの実態調査「CFOサーベイ2025」を発表 経営環境の不確実性やDX推進に課題
