ニッセイアセットマネジメント(以下、ニッセイアセット)とニッセイ・キャピタルは、それぞれ国内のベンチャーキャピタルおよびスタートアップ企業に投資するファンドを新たに設立すると発表した。また、日本生命保険(以下、日本生命)は、同ファンドに計約350億円を投資するという。
ニッセイアセットが新設するファンド「NISSAY Startup Support Fund I」(投資金額300億円、期間20年)は、国内ベンチャーキャピタルが運用するファンドを投資対象とし、EMPにも資する取り組みとして、新興運用者も含め、幅広く資金を供給するとしている。
ニッセイ・キャピタルが新設するファンド「ニッセイ・ストラテジック1号投資事業有限責任組合」(投資金額約50億円、期間15年)は、国内スタートアップ企業を投資対象とする。同ファンドへの投資では、経済リターンのみならず、投資先との共創を通じた事業シナジー獲得を追求し、投資活動を通じて日本生命グループにおける新規事業のシーズや保険事業高度化に資する先端技術を探索。なお、長期視点での国内スタートアップ市場の拡大に貢献すべく、両ファンドとも、一般的なベンチャーキャピタルに比べて長めの運用期間を設定しているという。
日本生命は、1991年のニッセイ・キャピタルの設立以降、同社を通じて1,000社超のスタートアップ企業に投資するなど、継続的に長期資金の提供を行ってきた。今後は、同取り組みを通じ、国内スタートアップ市場の成長支援を加速させ、日本経済の活性化に貢献するとともに、スタートアップ企業との共創などによる日本生命グループの競争力強化を目指していくとしている。