経営者の“意志”がデータドリブン経営の進捗を左右する
ここまで、データドリブン経営における課題や、それを解決するための取り組み、その際に土台となる社員のリテラシーについて議論を深めてきた。では、データドリブン経営を実践するために最も重要なポイントとは何なのか。
日清食品ホールディングスの成田氏は、現場での取り組みが進んだ大きな要因として、経営者の意思表明があったことを挙げた。同社は創業70年を控えた老舗企業だが、今後グローバル市場で戦っていくためには、デジタル化と並んでデータ活用が必須だというメッセージを、経営者が自ら発信したのだという。「経営者から現場へのトップダウンの指示があるかないかで、全社的なデータ活用の進捗は大きく変わる」というのが、成田氏の考えだ。