社員のデータリテラシーを向上させるには
データドリブン経営に向けた施策を実行するためには、先導者のリーダーシップだけでなく、社員にもデータを活用するためのリテラシーが求められる。社員のリテラシーに関して、両社はどのような取り組みを行っているのか。
楽天グループの高橋氏は、「『数字で語れ』という企業文化が、社員のデータリテラシーの土台となってきた」と語る。一方、固定費や変動費に分解した後の各指標の捉え方が心許ないなど、社員のファイナンシャルリテラシーには課題もあった。また、全社的に事業を走らせながら立ち上げる「Quick and Dirty」の手法が一般的なこともあり、「データ分析を仕組み化することへの意識も低かった」と振り返る。