日本のスタートアップエコシステムの高度化と、グローバル化を目指すNPO法人「イレブンケーエス」(以下、11KS)を設立した。
11KSは、日本のスタートアップエコシステムの高度化とグローバル化を目指して、起業家やベンチャーキャピタリストなど、スタートアップ関連の人材を養成する機関を運営する。
GDPで世界4位を誇る日本。しかし、2022年時点のユニコーン企業数を国別で見ると、1位から3位までは、アメリカ(704社)、中国(243社)、インド(85社)の順で、日本(11社)は12位と上位国とはその数に開きがあるという(出典:英調査会社Finbold)。
その要因の1つには、先進的なスタートアップエコシステムが確立されているシリコンバレーなどの地域と比べると、日本は起業家の数や質、資金調達のシステム、行政の仕組みづくりなど多方面で課題を抱えていることが挙げられるとのことだ。
11KSは、こうした日本の課題を解決しながら、起業家・ベンチャーキャピタリスト・大学などの教育関係者・国や地方自治体の公務員など国内外のリーダー候補を、教育プログラム・研究・カンファレンスをはじめとするイベントなどを通じて、グローバルで通用する高度専門人材として養成する。
また、11KSでは先日、初めてのカンファレンス「Unlock Japan」を2日間にわたり東京で開催した。世界60ヵ国以上のスタートアップエコシステムの確立に貢献した国内外の起業家・ベンチャーキャピタリスト・教育関係者など50人以上が登壇し、自身のナレッジとノウハウを日本のエコシステムに関わる人たちに共有したという。
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