NTTデータ経営研究所は、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが提供する「NTTコム リサーチ」登録モニターを対象に「“保険視点”でのZ世代×デジタル戦略の有効性調査」を実施した。
Z世代は保険の情報収集に「ブログや解説サイトを利用」が半数
保険未加入者を対象に、生命保険や医療保険について調べる際の情報収集の方法を調査した結果、全世代で「インターネット検索」と回答した割合が最も多く、Z世代では73.9%、30代では65.7%、40代では69.9%、50代では81.9%となった。
「保険会社のWebサイトや比較サイト」は、30〜50代の大半(42.5〜53.0%)が参照する一方で、Z世代は23.5%にとどまった。
また、Z世代は「有識者のブログや解説サイト」を見る割合が50.4%と、他の世代の約2倍に上ることから、Z世代は情報を集め比較するだけでなく、口コミのようなリアルな情報を求めていることが明らかになった。
加入時に複数社で比較検討する割合は、年齢が低くなるほど高い
保険加入者を対象に、保険に加入する際、複数の保険会社で比較検討したかを調査した結果、各世代で違いが見られた。Z世代では55.3%が比較検討しているのに対し、30代では44.4%、40代では40.2%、50代では33.5%となった。年齢が高くなるほど、比較検討せずに加入する割合が高くなることがわかる。
さらに、どのような方法で加入したかを質問したところ、「保険会社の公式サイトからWebで申し込んだ」と回答した割合は、Z世代では34.2%、30代では31.8%、40代では23.2%、50代では16.5%と、年齢が高くなるほどWebでの申し込みが減少する傾向が見られた。
一方、「職場に来る保険会社から加入した」と回答した割合は、Z世代では10.5%、30代では16.7%、40代では17.0%、50代では33.5%と、年齢が高くなるほど職場での申し込みが増加した。
「保険会社の公式サイトからWebで申し込んだ」「保険ショップ・代理店で申し込んだ」を能動的なアクションとした場合、Z世代の割合が76.3%と他の年代と比較して最も高く、能動的に行動した上で保険に加入していることが明らかになった。
Z世代が未加入な理由、「きっかけがないだけで特に理由はない」
未加入者を対象に、生命保険・医療保険に加入していない理由を聞いたところ、各年代で「加入するきっかけがないだけで特に理由はない」の回答に違いが見られた。
Z世代では68.6%、30代では33.0%、40代では25.2%、50代では16.4%と、年齢が高くなるほど加入のきっかけが増えており、特にZ世代の回答割合は他の世代と比較しても明らかに高い結果となった。
また、全員に対し、生命保険・医療保険の理解度を調査した結果、若い世代ほど保険の理解度が低いことがわかった。
「あまり理解していない」「まったく理解していない」と回答した割合を足した場合、Z世代では71.5%、30代では60.3%、40代では59.0%、50代では45.5%と、年齢が低くなるほど保険に対する理解度が低いことが明らかになった。
調査概要
- 調査名:保険視点でのZ世代 × デジタル戦略の有効性調査
- 調査期間:2024年6月21日~25日
- 調査方法:非公開型インターネットアンケート(NTTコム リサーチ クローズド調査)
- 調査対象:就業中の20~50代の男女
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調査機関/実施者:
- NTTデータ経営研究所 ソーシャル・デジタル戦略ユニット
- NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション
- 有効回答者数:1,027人(男性:501、女性:522、非回答:4)
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