アクセンチュアは、京都市中京区に「アクセンチュア・アドバンスト・AIセンター京都」を開設したと発表した。

　アクセンチュア・アドバンスト・AIセンター京都は、顧客が世界先端のAIを用いた体験を通じて自社や組織の変革構想の着想を得て、アクセンチュアとともに革新的なアイデアを創出する拠点。来訪した顧客は、まず同拠点をつかさどるセントラルAIとの対話から体験が始まる。

　セントラルAIは、音声や画面上でのインタラクションだけでなく、物理的なロボットとしても姿を現し、滞在中、終始顧客をエスコート。顧客は同拠点において、生成AIがもたらすインパクトを体感し、ビジネスへの応用に向けたインスピレーションを得ることが可能だという。

　たとえば、顧客の経営計画や、それを支える現在の組織・人員体制、市場動向などの情報に基づき、生成AIが即座に最適な人材リソース配分を提示。科学的な根拠で提示された未来図をもとに、顧客はアクセンチュアのプロフェッショナルとともに、理想的な人材資産構成や企業組織の構築に向けた議論を行い、戦略的なロードマップ策定につなげることなどもできるという。

　加えて、同拠点ではアクセンチュアの国内外にあるイノベーション拠点や国立大学法人京都大学をはじめとする学術機関とも連携し、AIに関する世界先端の研究開発が行われる。

　なお、アクセンチュアと京都大学は、生成AIなどの先端テクノロジーの社会実装に向けた包括連携協定を締結した。両者は、人間の行動や思考、感情などを科学的なアプローチからひもとき、人間とAIの関わりや社会の在り方に関する共同研究を行うとしている。

【関連記事】
・シナモンAI、生成AIプロダクト「Super RAG」を大型アップデートしたパッケージ版を1月発売
・川崎重工、ソーシャルイノベーション共創拠点「KAWARUBA」を開設
・2025年に注目すべきテーマは、AI特化モデル・規制面での課題・環境の持続可能性など──SAS調査