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クリス・アンダーソン氏が語る、エコシステム軸の競争、優秀な人が集まるコミュニティ設計

日立ソーシャルイノベーションフォーラム2015

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 10月30日、東京国際フォーラムにて株式会社日立製作所の主催で、Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015が開催された。特別講演に元WIRED編集長で『MAKERS』の著者でもある3Dロボティックス社CEOクリス・アンダーソン氏が「21世紀の産業革命の行方〜オープンイノベーションによる、新たな価値の創造」を行った。本講演では、新しい価値を生み出し、より優秀な人材を集めるプラットフォームの重要性が語られた。

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iPhoneは加速するIoTに技術的土台を提供した

 「2007年はハードウェアのルネッサンスの時代でした。」クリス・アンダーソン氏は、来るべき時代の幕開けとして、そう振り返る。2007年にはiPhoneや3Dプリンターといったハードウェアが誕生した。

2007年はハードウェアのルネッサンスの時代

 3Dプリンターはプロトタイピングのあり方を変えた。現在では、プラスチック、木、金属、それらをインクとして射出成型することができる。だから、どんなに複雑な製品や部品でも、デスクトップ一台あれば、欲しいものが安価で簡単にすぐにできてしまう。

 もし仮に製品が100個欲しいのなら、工場など作らずに3Dプリンターで作ってしまう方が低コストで済む。

 また、iPhoneに使われているセンサー、プロセッサー、カメラなどのコンポーネント技術はスマートフォン業界に限らず、自動車やロボット工学などに応用されている。実際、アンダーソン氏がCEOを務める3Dロボティクス社のドローンもiPhoneで使用されている技術の延長線上にある。

ドローンはパッケージの違うスマートフォンです。我々はイノベーションとして有効利用しているわけです。スマートフォンと同じプロセサー、同じセンサー、ワイアレス技術を使って、それらを、飛行する物体にしているわけです。

 iPhoneは加速するIoTに技術的土台を提供したのだ。

 これらのハードウェアが可能にしたデスクトップマニファクチャリングは、今まで以上にイノベーションを必要とする段階にきている。新しい製造の形は、資本主義の「競争の形」も新しくしようとしている。

クリス・アンダーソン

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