未来を見据えたR&D変革と組織の継続性
宮森:マレーシアの中高生を対象にしたSTEM教育支援プロジェクトでは、“未来の顧客”ともいえる若い世代とR&Dメンバーが接点を持ち、ともに学び成長する場を提供していますね。この取り組みが、大澤さんが着任時に掲げられた「新しい価値を生み出す」というミッションと完全に整合しているように感じます。また、社員の変化についてどのように評価されているのでしょうか。
大澤:このプロジェクトを通じて、社員が外部との接点を増やし、視野を広げる機会を提供できました。特に、学生たちの熱意や独創的なアイデアに触れることで、「外の世界」を学び、自分たちの役割や可能性について考えるきっかけを得ていると感じます。また、味の素が単なる調味料メーカーではなく、「サイエンスの会社」であり、社会課題の解決に取り組む企業だという新しい側面を、若い世代にも知ってもらえる点も重視しています