マイナビは、20~59歳の正社員を対象に実施した「マイナビ 正社員の静かな退職(※)に関する調査2025年」の結果を発表した。
※やりがいやキャリアアップは求めずに、決められた仕事を淡々とこなすことを指す
静かな退職者が最も多い年代は20代
20~50代の正社員に「静かな退職」をしているか聞いたところ「している」と回答した人の割合は44.5%と4割を超えた。

年代別に結果を見ると「している」と回答した人が最も多かったのは20代で46.7%。次いで50代が45.6%、40代が44.3%だった。

得られたものトップは「可処分時間に対する満足感」
静かな退職をしている人に「静かな退職で得られたものがあるか」と聞くと、57.4%が「得られたものがある」と回答。得られたものの最多回答は「休日や労働時間、自分の時間への満足感(23.0%)」で「仕事量に対する給与額への満足感(13.3%)」が後に続いた。

静かな退職を選んだきっかけ4タイプ
静かな退職をするようになったきっかけを自由回答で聞き、その回答を分類した結果、A~Dの4タイプが存在した。

採用担当者では賛成派が反対派を上回る
企業の中途採用担当者に、静かな退職について賛成か反対かを聞いたところ「賛成(賛成14.1%+どちらかと言えば賛成24.8%)」と回答した人が38.9%で「反対(反対14.6%+どちらかといえば反対17.5%)」の回答者32.1%を6.8pt上回った。

賛成が多かった業種は「IT・通信・インターネット」や「金融・保険、コンサルティング」。一方で(賛成より)反対が多かった業種は「不動産・建設・設備・住宅関連」や「流通・小売」であった。
【調査概要】
<個人向け調査>
期間:2024年11月15日(金)~11月18日(月)
方法:インターネット調査
対象:20~59歳の正社員の男女
有効回答数:3,000件
<企業向け調査>
期間:2025年3月3日(月)~3月6日(木)
方法:インターネット調査
対象:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人のうち「前月に採用活動を行った人」「今後3ヵ月で採用活動を行う予定の人」「直近3ヵ月に中途入社者がいた人」
有効回答数:815件
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