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Beatrust、「"転職”が頭をよぎる瞬間」に関する意識調査を実施 総合・年代別ランキング公開

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 Beatrustは、会社員1000人を対象に「"転職”が頭をよぎる瞬間」に関する意識調査を実施し、そのランキングデータを公開した。

 同調査では、給与や昇給ペース、職場の人間関係、モチベーションの低下など、転職を考える要因が明らかになったという。これらの要因は年代ごとに異なり、企業の人材管理における重要なヒントを提供している。

調査結果のポイント

給与や昇給ペースの不満が最大の転職要因

 調査結果によると、全体の1位に「給与や昇給ペースに不満を感じたとき」が挙がっており、特に20代や30代の社員が最も重視している点だということがわかった。この結果は、企業が従業員のモチベーションを保つためには適切な評価制度とキャリア成長の機会を提供する必要があることを示している。

職場の人間関係が転職意欲を引き起こす重要な要因

 上司や同僚との人間関係の悪化が、全体ランキングの2位に位置している。特に30代以上の社員にとっては、人間関係の問題が大きな転職のきっかけとなることがわかった。企業は、チームビルディングやコミュニケーションの改善に力を入れ、良好な職場環境を作ることが求められるという。

仕事に対するモチベーションの低下が世代別に顕著

 仕事に対するモチベーションが著しく低下したとき、という項目が全体で3位にランクイン。特に30代以降の社員では、この要因が転職を考える大きなきっかけとなっていることがわかった。企業は、社員の仕事に対する意義や成長の機会を提供し、モチベーションを維持するための施策を講じる必要があると述べた。

世代間で異なる「転職」を考える瞬間─年代別比較(20〜50代)

転職を考えるきっかけと年代別の特徴

給与や昇給ペースに不満を感じたとき

 すべての世代に共通して、給与や昇給に対する不満が最も大きな転職のきっかけとなっていることが明らかになった。特に20代では昇給の遅さに対する不満が強く、40代以降では安定した収入を求めるため、この点が重要な判断材料になるという。

 同期や同レベルの人に比べて差がついていることが明確になるタイミングであり、給与や昇給で報いられない場合、マネジメント層が社員に対してねぎらいの言葉をしっかりとかけることや、周囲との比較をせず関係性で期待していることを伝えることなどが重要だとしている。

人間関係の悪化

 上司や同僚との人間関係の悪化が転職を考えるきっかけとなるのは、特に30代から40代にかけて顕著に。この年代では、キャリアの中盤として成果を上げるために職場環境や人間関係が重要になり、人間関係の悪化がモチベーション低下につながる。

 人間関係の悪化を防ぐには、風通しのよいコミュニケーション文化の醸成と、部門を越えたつながりを促進する仕組みづくりが重要。信頼関係を築ける環境が、離職防止にもつながるという。

仕事のモチベーション低下

 仕事に対するモチベーションの低下が転職を引き起こす原因となるのは、特に30代後半から40代の社員に多いことがわかった。この年代では、仕事の意義や成長の機会を求める傾向が強く、これらが得られない場合、転職を検討することが増える。

 会社の目的が認識、理解、共有されていないことがモチベーション低下の原因になりうるため、会社の目指す方向性、社会的貢献の意義を日常から浸透させていく努力が経営陣には求められると述べた。

労働条件や福利厚生に不満

 福利厚生や労働条件が他社より劣っていると感じることが転職を考えるきっかけとなるのは、特に20代と30代の若手社員に多いことがわかった。また、過度な残業や働き方の不均衡も不満を引き起こす要因として挙げられる。

 若手社員が安心して働けるよう、他社水準と比較した福利厚生の見直しと柔軟な働き方の導入が求められ、制度だけでなく実際に使いやすい環境づくりが鍵となるようだ。

企業の経営状況や将来性への不安

 特に40代から50代の社員では、企業の経営状態や将来性に対する不安が転職を考える大きな要因。自分のキャリアを長期的に築いていく上で、企業の安定性や将来性が重要なポイントとなることがわかった。

 社員に対して経営方針やビジョンを定期的に発信し、透明性の高いコミュニケーションを取ることが信頼醸成につながるという。不安を軽減するには長期的な成長戦略の共有が有効。

家庭やライフスタイルの変化

 30代から50代にかけて、家庭やライフスタイルの変化が転職を考えるきっかけになることが多いことがわかった。特に育児や介護などの生活の変化に対応するため、働き方を変えたいと感じる社員が増加。これにより転職を検討するケースが多くなる。

 多様なライフステージに対応できる柔軟な働き方や制度の整備が必要。リモート勤務や時短勤務などの選択肢を用意することで、社員の継続就業を後押しできると述べた。

スキルや経験が評価されていないと感じたとき

 自分のスキルや経験が適切に評価されていないと感じることが転職を考える原因となることがある。特にキャリアの後半に差し掛かる40代後半から50代では、自身の成長やスキルを生かせる職場を求める意欲が強くなるという。

 ジョブ型になっていない組織ではスキルが軽視されがちなため、今後はスキルベースの組織運営に取り組む必要があるとしている。

価値観と会社の方針が合わなくなったとき

 自分の価値観と企業の方針が合わないと感じると、転職を考える理由となる。これも特に30代後半から40代にかけて、キャリアやライフスタイルが確立してきた段階で顕著になるという。

 社員一人ひとりの価値観やキャリア観を尊重し、対話を通じて共通のビジョンを築く姿勢が求められる。多様な意見を受け入れる柔軟な組織文化が、共感と定着を生み出すと述べた。

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