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コンサルマンが語る、“戦略的いい人”が成功するキャリア戦略──未経験者のコンサル転職とポストコンサル

ゲスト:株式会社FlowX 横山諒平氏、中野周平氏

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 かつては有名コンサルファームが大きなシェアを占めていたコンサル業界だが、最近は大手IT企業や商社がコンサルティング子会社を立ち上げるなど異業種からの参入も増えている。コンサルタントの専門領域も多岐にわたり、事業会社からコンサルファームへ、コンサルファームから事業会社へなどと、人材の流動化も進んできた。今回は、ともにコンサルファーム出身で、フリーランスのコンサルタントの紹介事業やコンサル業界と他業種を行き来する人たちの転職支援を行う横山諒平氏と中野周平氏をゲストに迎えた。横山氏と中野氏に、コンサル業界の最新のトレンド、コンサルタントを目指す人やコンサルタントから次のキャリアへと進む人のキャリア戦略について聞いた。

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コンサル業界、3つの最新トレンド

Biz/Zine編集部 栗原(以下、栗原):お二人は新卒でコンサルファームへ就職され、その後Flow Groupを共同で立ち上げました。どのようなサービスを提供されていますか。

横山諒平氏(以下、横山):フリーコンサルの紹介事業をFlow Groupで、コンサル業界に特化した転職支援をFlow Xでやっています。どちらの会社も中野と共同で代表をしています。

栗原:FlowXが運用するXのアカウント「コンサルマン」は、2.7万人ものフォロワーがいます。20代から30代前半が多いとのことですが、最近はどのような投稿に反響がありますか。

中野周平氏(以下、中野):以前は「コンサルの働き方」といった話題が刺さっていたのですが、最近は業界全体のトレンドなどに反響があります。というのも、コンサル業界はここ数年でものすごく巨大化し、かなり多様化しているからです。コンサル業界で既に働く方もこれからコンサルを目指す方も、業界全体を捉えるのが難しくなっているのだと思います。

横山:たとえばアクセンチュアのような大手のプレイヤーの動向は、皆さん注目されますし、そこからスピンアウトして立ち上がった専門領域に強みを持つブティックファームも勢いがあるので、興味を持たれる方が多いです。

栗原:若手優秀層の人材の転職を俯瞰して見られる立場にあるかと思います。コンサル業界の大きなトレンドを、どう捉えていますか。

横山:トレンドとしてまとめるなら3つあります。

  1. 既存コンサルファームの規模拡大(巨大化・専門分化)
  2. 大手コンサルファーム出身者のブティックファーム設立
  3. 異業種からのコンサル業界への参入

というトレンドです。

コンサルティング業界 3つのトレンド
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1:既存コンサルファームの規模拡大(巨大化・専門分化)

栗原:既存コンサルファームの規模拡大(巨大化・専門分化)について、詳しくお聞かせください。

横山:たとえばアクセンチュアは、社員約2万5千人の大所帯となっていて、ここ7年で約1万5千人増と急拡大しています。BIG4と呼ばれる他のコンサルファームも、軒並み巨大化しています。

既存コンサル企業の規模拡大
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栗原:エンジニアの採用が増えている印象もあります。

横山:特にアクセンチュアはその傾向がありますし、デロイトもエンジニア採用を強化しています。

栗原:ベイカレントも同様ですか。

横山:そうですね。彼らもエンジニア採用に力を入れています。ベイカレント・テクノロジーというITコンサルやSIに特化した子会社もありますね。このような動きを見ると、コンサルティングとエンジニアリングやSIという領域が、かなり混ざり合ってきています。

中野:戦略案件を中心としてきた戦略ファームが、現在ではIT領域にも進出してきています。

横山:ITに限らず、サステナビリティ専門のチームやAI専門のチーム、データアナリティクス専門のチームなど、大手コンサルファームも専門分化する傾向にあります。実態としては専門チームが集まることで、一気通貫の総合的な支援を可能にしています。

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2:大手コンサルファーム出身者のブティックファーム設立

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この記事の著者

やつづかえり(ヤツヅカエリ)

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