フォーブスが「日本長者番付 2025」を発表。衣料品ブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正氏が首位にランクインした。

フォーブスは家族その他の個人、証券取引所、年次報告書、アナリストなどから入手した株式・資金に関する情報を基に番付を作成。リストに入った各氏の保有資産は、家族・親族の資産を含む場合もあり、非公開会社の価値は、類似する公開会社との比較に基づいた推計となっている。
柳井氏の資産額は前年から100億ドル以上増加し、過去最高の482億ドル(約7兆円)に。経営するファーストリテイリングの株価は前年比20%上昇。同社は2025年2月期上期の決算報告で、売上高・純利益とも二桁の伸びを示した。北米市場における売上は全体の8%に過ぎないが、関税の脅威を考慮し、成長見通しを下方修正している。
2位は、3月期決算で4年ぶりの最終黒字を達成したソフトバンクグループの孫正義氏が維持。資産額は282億ドル(約4兆930億円)だ。OpenAI、オラクル、MGXとの合弁で米国にAIデータセンターを建設する5,000億ドル規模のスターゲート・プロジェクトなど、AIへの大型投資を進めている。
3位はキーエンス創業者の滝崎武光氏だ。純資産は207億ドル(約3兆円)と前年よりわずかに減少。4位はサントリーホールディングスの佐治信忠氏で、資産額は前年から12億ドル増加して105億ドル(約1兆5,200億円)だった。
日本長者番付 2025のトップ10は次のとおり。
1位 柳井正/482億ドル(約7兆円)
2位 孫正義/282億ドル(約4兆930億円)
3位 滝崎武光/207億ドル(約3兆円)
4位 佐治信忠/105億ドル(約1兆5,200億円)
5位 重田康光/69億ドル(約1兆円)
6位 安田隆夫/54億ドル(約7,840億円)
7位 高原豪久/53億ドル(約7,690億円)
8位 関家一家/50億ドル(約7,260億円)
9位 伊藤兄弟/49億ドル(約7,110億円)
10位 森章/47億ドル(約6,820億円)
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