アトラシアンは、タスク管理ツール「Trello（トレロ）」の新リリースを提供開始した。

インボックス

　新しいインボックス（受信トレイ）によって、「Trello」内でToDoを作成するだけでなく、さまざまな場所からToDoを収集できるようになった。

• チャットツール：Slack および Microsoft Teams から重要なタスクを「Trello」に送信可能
• メール：メッセージをinbox@app.trello.comに転送することで、タスクを「Trello」に取り込める
• アイデアやメモ：モバイルデバイスやデスクトップデバイスから「Trello」にToDoリストを書きとどめられる。さらに、Android向けの新しいモバイルウィジェットを使えば「Trello」アプリを開かなくても受信トレイにタスクを追加可能（iOS版は近日公開予定）

AIを活用した生産性の向上

　クイック キャプチャ機能を活用すれば、AI が「Trello」の受信トレイに転送された Slack メッセージやMicrosoft Teams、メールを解析。テキストから期日や優先度、アクションアイテムを抽出できる。

Trelloプランナー

　GoogleカレンダーまたはMicrosoftカレンダーを新しい「Trello」プランナーに接続すれば、1日のスケジュールを簡単に立てられる。「Trello」のインボックスやボードからプランナーにタスクをドラッグ＆ドロップするだけで、集中できる時間を確保。

ミラーカードとユーザーインターフェースの更新

　「Trello」カードを「ミラーリング」または同期することで、複数のボードに散在するタスクを効率的に管理。ミラーリングされたカードをすべてのボードビュー（テーブル、カレンダー、タイムライン、マップ）で表示でき、ミラーリングされたカードを含むボードをフィルタリングできるようになった。これにより、さまざまなToDoをより簡単に追跡できる。

　「Trello」のユーザーインターフェースにも変更が加えられた。新しいナビゲーションバーにより、インボックス、プランナー、ボードを簡単に切り替えられるようになり、3 つを同時に表示することも可能。

「Jira」との連携

　「Jira」リストによって、「Jira」の機能を「Trello」の直感的なインターフェースに統合できるようになった。

• 手動の ToDo リストを簡素化：コピーや貼り付けを行わずに「Jira」の作業項目を「Trello」ボードに追加する
• システム間でシームレスに同期：「Jira」で行われた変更は「Trello」ボードにも反映される
• カスタマイズ可能なワークフロー：プロジェクト、タイプ、ステータス、担当者などのフィルターを使用して、タスクを整理する

複数のプラン

　「Trello」では、顧客のニーズに応じて無料のフリープラン、有料のスタンダードプラン、プレミアムプラン、エンタープライズプランを用意。これらの最新アップデートは、「Trello」のフリー、スタンダード、プレミアムプランのすべての顧客を対象に、7 月末まで展開される予定。

【関連記事】
・アトラシアン、「Jira Product Discovery」の大規模プロダクト組織向けプランを発表
・キリングループ、自社構築の生成AIツール「BuddyAI」を国内従業員約1万5,000人に展開拡大
・Domo、自律型AIエージェントを作成するためのツール「Agent Catalyst」を発表