翔泳社ではこれまで、スタートアップに関する書籍を多数刊行してきました。1月13日（水）にその筆頭である『アントレプレナーの教科書［新装版］』が刊行されるのに合わせ、スタートアップに備えるための8冊を紹介します。

　新年、あるいは新年度に合わせてスタートアップを実行・計画中の皆さん、その事業計画は万全でしょうか。どこか漠然とした不安がある、何か欠けていると感じている、これから何をしたらいいのか分からないなど、さまざまな悩みがあるのではないでしょうか。

　スタートアップに正解はありません。しかし、先人が蓄積してきたデータや理論を利用すれば、自分なりの正解を見つけ出せるかもしれません。ビジネスモデルの整理、事業計画の検証、あるいは起業前のマーケティングに、ぜひ活用してみてください。

事業主としての戦略と心得を学ぶ

アントレプレナーの教科書［新装版］

　2009年に刊行した『アントレプレナーの教科書』の新装版が1月13日（水）に刊行となります。本書は起業しようと考える方が最初に読むべき1冊。いくつものベンチャーを自身で成功に導いたシリアルアントレプレナーの著者が、リーン・スタートアップ革命の震源地ともいうべき本書でみずからの経営手法を解説します。

アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。

　新しい取り組みのほとんどは初めからは儲からない、けれど、やっていて楽しいことであれば続けられる。それは誰かに命令されてできることではない。絶対にやめない執着と強い意志が苦難を乗り越える力になる――人気コンサルタントの著者が語る、Amazonに負けないビジネスの作り方とは？

どんな事業をどんな戦略で展開すべきか？

キャズム Ver.2［増補改訂版］

　新しい技術に目がないイノベーターと先行利益を得たいビジョナリー。新規事業が彼らに受け入れられたとしても、ビジネスはスケールしません。次の大きなターゲット層であるアーリー・マジョリティ、すなわち実利主義者を取り込むのが勝ち筋です。二つの層を分かつキャズムを乗り越えるために何をしなければならないのか、キャズム理論の提唱者が丁寧に解説します。

スタートアップ・マニュアル

　『アントレプレナーの教科書』の著者が表した姉妹書で、「顧客開発モデル」を重点的に発展させた実践マニュアル。科学的アプローチによって仮説検証を行なう方法を解説しています。。仮説検証のためのフレームワークとしてビジネスモデル・キャンパスを導入し、ウェブとモバイル関連のサービスを拡大させる特別なプロセスも紹介。ベンチャー必携の1冊です。

リーン・アントレプレナー

　本書の目標は、アントレプレナーに小規模でどんどん起業する手法であるリーン・スタートアップを実践してもらうことにあります。しかし、リーン・スタートアップの議論は顧客体験の向上やその開拓を忘れがちでした。本書は顧客セグメントの考察にページを割き、より実践的に使える手法を紹介しています。

数字の把握と事務作業がビジネスを支える

コスト感覚がしっかり身につく「会社の数字」のきほん

　起業するなら、会社の数字はビジネスにも直結する重要な要素です。優れたアイデア、すばらしい商品、高い顧客満足度……でも利益がない。そんなときは数字を見直してみましょう。本書では、会社全体の決算、現場で使う数字、そしてコスト感覚を学ぶことができます。会社は数字でできているのです。

自分でパパッとできるはじめての会社設立＆運営 第2版

　あなたはどんな会社を立ち上げる予定ですか？　株式会社か、それとも合同会社か、それだけでも必要な書類や準備は異なります。面倒な手続きはパパッとやってしまい、ビジネスに集中しましょう。

自分でパパッとできる事業計画書

　仲間に誘いたい人がいる、金融機関や株主から資金を集めたい。そんなときに必要となるのが、自分が考えている事業計画（ビジネスモデル）を簡潔に説明することです。いいアイデアも、伝わらなければ形になりません。本書で分かりやすい事業計画書を作成してください。