現実解は「共存進化」である。AI時代の新・業務フロー
この現実を踏まえ、ラクスが提示する未来像は「SaaSの死」ではなく、「人間とSaaSとAIエージェントの新たな役割分担」による共存進化である。
本松氏が示した「AIエージェントあり」の現実的な経費精算フローは、三者の連携によって成り立つ。まず申請者がAIエージェントに「指示」すると、AIはSaaS内の過去データなどを「参照」し、申請書ドラフトを「作成」する。申請者はそのドラフトを「確認」・修正し、堅牢なSaaS基盤に「登録」する。SaaSはデータを安全に保持し、ワークフローデータを参照して承認者へと回付する。承認者もAIに「指示」して規程違反などの一時チェックを行わせるが、最終的な妥当性の「確認」と「承認」は人間が行う。
