トライアルホールディングスは2026年3月10日、2026年4月1日付でグループ全体の組織体制を刷新し、役員人事を行うと発表した。今回の変更は、2026年2月に発表した中期経営計画(2027年6月期~2029年6月期)の推進を目的としたもの。ビジョンで掲げる「テクノロジーと、人の経験知で、世界のリアルコマースを変える」の実現を目指し、持続的成長を支える経営基盤の強化と次なる成長投資拡大の起点となる組織戦略が軸となる。
新組織体制は、中期経営計画における「5つの重点戦略」の実行を加速させるため、「流通小売事業」と「リテールDX事業」の2軸でグループ全体を再編する。これにより効率的な基盤づくりを進め、収益力向上と成長投資の拡大の両立を狙う。
流通小売事業では、トライアルカンパニーを中核会社とし、永田洋幸代表取締役社長の下、新体制を構築する。既存事業の収益力向上に加え、西友とのグループシナジーを最大化することが目的となっている。さらに、「競争戦略本部」を新設し、業態戦略、商品戦略、販売・オペレーション戦略の3軸から強化策を展開。これにより、トライアルとしての収益性向上と事業成長、西友とのPMI(Post Merger Integration)推進の加速を図る。
リテールDX事業では、トライアルテクノロジーを設立し、石橋亮太代表取締役社長のもとテクノロジー領域を担う。データ活用やAIを活かしたサプライチェーンの最適化、リテールメディアの展開を進め、DX戦略の収益化フェーズへ移行する方針だ。また、小売・卸・メーカーの三位一体となったデータ共有によって、サプライチェーンの最適化やリテールメディアによる収益拡大も目指す。
併せて、グループ内において代表取締役の人事異動も実施する。トライアルカンパニーの代表取締役社長には引き続き永田洋幸が就任し、トライアルテクノロジーの代表取締役社長には石橋亮太が就く。これらの人事は、各事業部門における事業推進とグループ全体の成長を意図したものとなっている。
トライアルホールディングスは、2025年6月期のグループ連結売上高が8,038億円に達するなど着実な成長を続けてきた。今後、新たな組織体制の下、競争力強化とイノベーション創出を推進し、持続的な成長基盤の確立を図る方針である。
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