MS&ADインターリスク総研は、同社が実施した「企業のリスクマネジメント実態アンケート」の調査結果を、「RM NAVI(リスクマネジメント ナビ)」上で公開した。
調査では、3年から5年後に企業にとって最大の脅威となるリスクについて質問。その結果、「人的資本・人材確保リスク」を挙げる回答が23.9%と最も多く、今後、自社のリスクマネジメントでは人材(人財)に関する要素の重要性が一層高まる傾向が明らかになった。

近い将来、自社のビジネスにとって最も大きな脅威となりそうなリスクは何ですか(単一回答)
また、業務上、現在関心の高いリスクとして「気候変動・自然災害の激甚化」が11.1%、「サイバーセキュリティ」が10.7%、「コンプライアンスリスク」が8.9%と、事業継続や社会的信頼に直結する項目が上位に挙がっている。

あなたが業務上、関心が高いリスクは何ですか(複数回答)
さらに、現在の自社のリスクマネジメントの取り組みでは「かなり不十分」「やや不十分」と感じている企業が約3割に上り、リスク感度や専門人材、社内教育・啓発など、ここでも「人」に関する要素の不足を指摘する声が多く寄せられた。
【調査概要】
- 調査名:企業のリスクマネジメント実態アンケート
- 調査対象:MS&ADインターリスク総研のメールマガジン購読者
- 調査期間:2025年8月28日~9月10日
- 調査方法:インターネット調査(自社調査)
- 有効回答数:548名
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