観光をテーマに予測分析を競う
第1回目のコンテストはテーマは「観光」。東京オリンピックに向け急増する訪日外国人客や地方観光産業の活性化に焦点を当てる。コンテストは、過去の一定期間の宿泊数実績、SNSデータ、気象データ、為替データなどを元に、その後の期間の数の推移を最先端の技術や分析手法を用いて予測するというもの。「総合部門」「地域部門」「交通部門」「インバウンド部門」などの分野に即した予測モデルの構築、説明変数の設計などで競い合う。提供データは、本コンテストのスポンサー企業(ホットリンクやNTTドコモ)から提供され、期間中、Webを通じで公募でデータ分析をおこなう。分析のプラットフォームとして、オプトデータサイエンスラボが運営する「DeepAnalytics」を用いる。
「DeepAnalytics」は大学、研究機関、一般企業などのデータ分析の専門家が1000人以上登録するWebサービス。参加者はサイト上で分析バトルをおこない、勝利者には懸賞金が与えられるというものだ。
今後のIoT/ビッグデータの時代に対応できるデータサイエンティストの発掘が目的です。世界的にデータサイエンティストが不足している背景からコンテストという仕組みによるクラウドソーシングやオープンイノベーションのプロジェクトは、米国では盛んに行われていますが、日本ではあまり普及していません。ビッグデータ活用に求められるスキルは、取り組む問題によって異なり、事前にどのような人物が適任かを判断することは困難です。そこで、様々なデータ分析のテーマとデータサイエンティストをマッチングするシステムが重要になります。特に、博士号を取得した優秀な人材のポストが不足する”オーバードクター”という問題が存在し、こうした人達から、データ分析のタレントを発掘し、様々な産業の分野にトライしてもらうことで、ビジネスのインパクトを持たらすことができると考えています。(オプトホールディング 齊藤秀氏)
これまでのデータサイエンティスト発掘のプログラムとの違いは、従来がスキル教育や研修が中心であったことに対して、実際の分析の結果を評価する点であるという。 分析のプロが異分野のリアルデータを扱い、コンテストで結果を競い合うゲーミフィケーションの形をとることも狙いだという。もちろん、長期的には人材輩出の成果も念頭に入れ、企業とのマッチングも考えられるとのこと。
公募であり、誰でも参加可能なのでデータ分析のスキルがある人はぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか?
入賞者の表彰イベントを実施。
- コンテスト公式サイト https://iot.datasciencelab.jp/
- コンテストスケジュール
- 期間:2015年12月15日(火)〜 2016年1月15日(金)
- 入賞者表彰:2016年1月28日(木)
- 表彰イベント
- 第一回 IoT Lab Connection日時:2016年1月28日(木)
- 共催:IoT推進ラボ、経済産業省
- 設計運営:株式会社オプトホールディング
- 後援(調整中):文部科学省、観光庁、産業技術総合研究所人工知能センター、情報システム研究機構