「UI/UX」の軽視がデータ/AI活用の基盤を崩す 業務アプリケーション特有の難しさ
業務アプリケーションは、現場の従業員が日々利用するツールだ。入力項目が多すぎる、ボタンが押しづらい、画面遷移がわかりにくい……そうした、日々の小さなストレスの積み重ねが、やがて致命的な“利用者離れ”を引き起こす。現場のユーザーにとって最も重要なのは、高度な機能要件を満たしていることではなく、いかにストレスなくスムーズに使えるかである。
BtoCのアプリケーションであれば、使いにくければユーザーはただ離脱するだけだ。しかし、社内向けの業務アプリケーションは会社から利用を強制されるため、使い勝手が悪いと現場は「入力を後回しにする」「手元のExcelで管理し、月末にまとめて代行入力する」といった行動をとるようになる。結果としてデータの鮮度や正確性が失われ、企業が目指すデータドリブン経営やAI活用の基盤そのものが根底から崩壊してしまう。
しかし、従来の業務アプリケーション開発においては、使い勝手を大きく左右するUI/UXは二の次とされてきた。古くからある手組みの業務アプリケーションや旧来の社内システムは機能性を重視するあまり、ユーザーにとっての使い勝手やデザイン性が十分に考慮されてこなかったのだ。
近年普及しているノーコードツールも、この課題と無縁ではない。多くのツールは、テンプレートをベースにアプリケーションを構築する仕組みを採用しており、特定の業務を素早くアプリケーション化する用途では大きな効果を発揮する。一方で、利用範囲が広がるにつれて、そのテンプレート構造が“UI/UXの制約”となる場合もある。
たとえば、ノーコードツールの利用が部門単位から全社規模へと広がり、複数のシステムをまたぐような業務フローを統合するような場面だ。複雑な要件にあわせた画面設計や遷移を実装することが難しく、UI/UXの自由度に限界が生じる。その結果、現場の業務をシステムのテンプレートにあわせざるを得なくなり、そこで生じた“小さな使いにくさ”がアプリケーションの定着を阻む。
「Platio Canvas」が実現する、圧倒的な自由度と継続的な改善サイクル
これまで多くの現場DXを支援してきたアステリアは、業務アプリケーションの定着を左右する要因として、UI/UXの壁を誰よりも痛感していた。現場で真に使われつづけるためには、企業ごとの業務プロセスに完全にフィットする自由なUI/UX設計、そして全社展開に耐えうる強力な基盤が不可欠──そこで同社が新たに投入したのが、エンタープライズ向けノーコードアプリ開発プラットフォーム「Platio Canvas」だ。
最大の特長は、その名の通り「キャンバス型UI」による圧倒的な自由度の高さだ。テキストや画像、ボタンなど20種類以上の多彩な部品を、キャンバス上の好きな位置に自由自在に配置できる。
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画面遷移やアクションの設定も思いのままに設計可能であり、企業のブランドイメージに沿ったカラーやフォントのカスタマイズにも対応可能だ。そのため、業務アプリケーションにとどまらず、コンシューマー向けとしても利用できるだけの高いデザイン性と操作性を兼ね備えたアプリケーションも構築できる。
こうした高い柔軟性こそが、現場からの細かなフィードバックを即座に反映し、使い勝手を向上しつづける「改善サイクル」を回す原動力となる。現場の声をアプリケーションに反映できる環境こそが、現場に定着するアプリケーションを生み出すことにつながっていく。

