日本企業の戦い方「オープン&クローズ戦略」とは?
このような国境を越えた技術の伝播が容易になったのは、やはりデジタル化が大きい。再現性が高く、組み合わせや調整が行いやすいため、容易にキャッチアップできるようになった。
「技術が一般化する前にオープンに連携する部分と、コアとなる知財を守る部分とを意識した戦略、つまり『オープン&クローズ戦略』を採っていれば、日本企業が勝てたはず」と小川氏は力説する。その日本企業を反面教師として、オープン&クローズ戦略を成功させたのがアップルだという。iPhoneの中には数万の特許技術が使用されているが、そのうちアップルが保有するものはわずか数百。それにも関わらず、圧倒的な優位性を誇るのはなぜか。