クリエイティブリーダーシップとは、天賦の才ではなく、訓練で得られるもの
クリエイティブリーダーシップは、自分や他人や結果をリードすることにおいて、環境によって内容が変わる。求めるものは価値の最大化であるが、対象や環境によって、何と誰をどのようにリードするのかが変わる。それはまるで、料理のプロセスと同じで、美味しいものをつくる意思があって、素材や味付けや料理方法は異なってもよいわけだ。旬なものをその地域の人の話を聞いたりしながら、素材を発見し、美味しいものをつくることに近い。旅をしながらインスピレーションを得て、アイディアを出す意図は自分が楽しみながら相手を喜ばすことや、相手に貢献すること、価値を最大化させることである。
クリエイティブリーダーシップは、相手の夢を叶えるための道筋を描くことでもある。ベルリンで難民の人たちに出会ったとき、彼らが夢を語る笑顔は眩しいほど、美しいものであった。それはReDI Schoolという場所で、夢について考えることが許された機会を得たからだろう。それを作ったのは、アンであることは間違いない。住宅や食べ物、着るものを提供するだけでは不十分なのだ。これはベルリンにおけるアンのクリエイティブリーダーシップの物語だと私は感じている。40人を超える学生がReDI Schoolから巣立つことが、シリアにも世界の平和にも貢献する小さな一歩になり得る。