富士重工業は、日本IBMと協力して、ステレオカメラを用いた運転支援システム「アイサイト」等の先進安全システムの膨大な実験映像データを集約して統合的に管理するシステムを構築し、4月から運用を開始した。これにより、開発者が必要とするシーンの実験映像データの検索や解析が容易となり、高度な運転支援の実現に向け、大幅な開発効率の向上につながる見込みだという。
さらに今後は、IBMクラウドを基盤とした自動車業界向けのインターネット(IoT)ソリューションである「IBM Watson Internet of Things(IoT)for Automotive」を活用した新たなシステムの構築に向けた検討や、高度な運転支援の実現に向けて、クラウドおよび人工知能分野における最新技術の特性を把握し、高度運転支援システムにおける技術適用の可能性の検証などを進めていくとしている。
富士重工業は、「自動車事故をゼロにすること」を目指し、アイサイトで実証された安全性能と信頼性をさらに進化させ、スバルらしい自動運転の実現に向けた技術開発を進めている。
今回の日本IBMとの協業は、その開発を加速させ、技術レベルを飛躍的に進化させるためのベースとなるもの。今後もクルマを愉しむための安全技術として運転支援システムを磨き続けていき、安心で愉しいドライビングのための運転支援システムを実現していくという。