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エプソンとぐるなびがなぜタッグを? 「ミセメディア」開発秘話には共創のヒントが詰まっていた

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 エプソン販売とぐるなびがタッグを組み、新規事業「ミセメディア」を立ち上げた。一見接点のない異業種間でなぜ、どのようにして事業は生まれたのか? 同事業のキーパーソン達に、事業立ち上げの背景から軌道に乗せるまでの苦労、共創を成功に導く秘訣についてうかがった。

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営業を経て新規事業の開発チームに

──はじめに、お二人の簡単なご経歴と現在のお役割をお話しください。

中原:エプソン販売に入社してから16年間はBtoB営業に従事していました。その後コンシューマー本部へ異動し、量販店本部との商談を通じてマーケティングや商品戦略などの知識を身につけることができました。

エプソン販売 マーケティング本部 副本部長 中原 晋氏
エプソン販売 マーケティング本部 副本部長 中原 晋氏

中原:マーケティング本部に異動したのち、プロジェクターのマーチャンダイジングを1年間経験しました。その後はDX推進部で主にCRMの領域を担当し、その中に新規ビジネスの創出が含まれていた形です。現在は商業・産業領域のプロダクトを副本部長として担当しながら、新規ビジネス開発部の部長を兼務しています。

大塚:私は2010年に新卒でぐるなびに入社しました。加盟店の営業担当として、プロモーションの提案やメニューの考案、人材の育成、出店計画などをサポートする業務に従事しました。

ぐるなび 飲食店支援事業部 飲食店メディア化事業推進部 部長 大塚 史也氏
ぐるなび 飲食店支援事業部 飲食店メディア化事業推進部 部長 大塚 史也氏

大塚:2016年に転勤で福岡に移り、飲食店のサポートを継続しながら食を通した地域活性化にも携わりました。行政や地元企業の方々と向き合いながら、飲食店とともに地域を盛り上げるための知恵を絞る役割です。現在は、飲食店をプロモーションやテストマーケティングの場として活用し、企業・行政の課題解決をサポートしています。

来店客の視覚に訴える新しい広告

──エプソン販売とぐるなびは2025年1月より、初の共同事業として「ミセメディア」の提供を開始されました。ミセメディアがどのような事業なのか、紹介いただけますか?

大塚:飲食店内にプロジェクターなどの大型ディスプレイを設置し、大画面の映像によって来店客の視覚に訴える広告メディアです。

ミセメディアのイメージ
ミセメディアのイメージ

大塚:石川県と実施したプロモーションでは、地元の食材を使ったスペシャルメニューを都内の飲食店と開発し、店内の大型ディスプレイで紹介しました。また、観光名所や特産品の映像を投影することで、旅行の需要を喚起する狙いもあった事例です。

──広告主となる対象顧客を教えてください。

大塚:食品メーカーなどの民間企業や、地方自治体などです。

──本事業における各社の役割をお話しいただけますか?

大塚:ぐるなびの役割は大きく二つあります。一つは、飲食店のリクルーティングです。もう一つは、民間企業や地方自治体に向けたミセメディアの提案です。

中原:エプソン販売も大きく二つの役割を担っています。一つは、飲食店の環境整備です。プロジェクターの最適な設置場所や機種を調べ、投影品質を担保します。もう一つは、プロモーションです。各種施策の展開やWebマーケティングを実施しています。

──チームには何名のメンバーが所属していますか?

大塚:コアメンバーは12名です。メンバーの構成比率はぐるなびとエプソン販売がちょうど半々で、週に一度の定例会で顔を合わせています。

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実は親和性が高い!?エプソンと飲食店

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この記事の著者

渡辺 佳奈(Biz/Zine編集部)(ワタナベ カナ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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