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DTCが「ソーシャル・イノベーション・パイオニア」プログラムの公募を開始

社会課題解決を目指す非営利団体や社会起業家へ無償のコンサルティング提供

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 デロイト トーマツ コンサルティング(DTC、東京都千代田区)は、 持続可能な社会の構築に向けて、社会課題解決をめざす非営利団体や社会起業家をサポートするため「ソーシャル・イノベーション・パイオニア」プログラムを立ち上げ、5月17日から2016年対象団体・企業の公募を開始した。

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 「ソーシャル・イノベーション・パイオニア」プログラムは、 DTCがCSRとして非営利団体に限定して従来から提供してきた支援活動を一歩進めるものだという。

 支援対象を国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」とも関連する特定の課題分野で高いビジョンを掲げ、革新的な取り組みを行っている非営利団体やソーシャル・ビジネスにまで広げ、希望する団体・企業を公募する。応募のあった中から、活動の成長・拡大を通じてより一層優れた社会的インパクトを生み出すと期待される団体・企業を、「パイオニア」として選定する。

 選定された団体・企業に対して、それぞれの課題やニーズを踏まえながら、DTCの通常のビジネスと同等の品質と専門性に基づくコンサルティングを、専属チームが無償で行い、 当該団体の成長をさらに加速するとともに、そこから生み出されるインパクトを最大化することをめざすという。

 なお、今回のプログラムは、社会的インパクトの拡大を志向するリーダーたちが切磋琢磨するラーニング・コミュニティ「IMPACT Lab.」(インパクト・ラボ)を主催する、特定非営利活動法人エティック(ETIC.)の協力を得て実施する。

 ■2016年「ソーシャル・イノベーション・パイオニア」プログラム概要

  • 公募テーマ:(1)「サプライチェーン全体を視野に入れた持続可能でエシカルな生産・消費の実現」、(2)「女性、若者、外国人を含む多様な人々の就業・経済的自立支援」
  • 公募対象:上記公募テーマいずれかの分野において課題解決に取組む非営利団体およびソーシャル・ビジネス
  • スケジュール:公募期間=5月17日~6月30日/第一次選考終了と結果通知=7月末頃/第二次選考終了と結果通知=9月初旬/最終選考を経て対象団体(パイオニア)と契約締結=10月初旬/対象団体(パイオニア)の発表、コンサルティング支援開始=10月末まで
  • 応募方法・詳細:Webサイト

 「ソーシャル・イノベーション・パイオニア」プログラムは、英国におけるデロイトのメンバーファームであるDeloitte LLP(英国デロイト)によって始められたもので、英国ではこのプログラムの下で2013年から2015年までの直近3年度の間に、次のような成果を上げているという。

  • 合計58の団体(非営利団体、またはソーシャル・ビジネス)に支援を提供
  • のべ2,000名の英国デロイトメンバーが活動に携わる
  • 合計10,000時間(2百万ポンド相当)に及ぶプロボノでのコンサルティングの提供
  • それ以外にも、個別セミナーや、対象団体の事業成長に向けたネットワーキング機会の提供などを幅広く実施
  • 対象団体の事業収入は、平均で35%増加
  • 対象団体において、合計200名分の新規雇用機会が創出された

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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