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ミッションは顧客への提供価値をベースに表明する

第22回

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3人のレンガ職人の寓話

 3人のレンガ職人が道端で働いていました。通りかかった男が3人に、「君たちは何をしているんだい?」と質問をしました。1人目は「レンガを積んでいるのさ」と答えました。2人目は「時給をもらうために働いているのさ」と答えました。最後の3人目は次のように答えました。「もちろん、大聖堂をこしらえているのさ」。

 ご存知の方も多いかと思いますが、ミッションやビジョンが語られる際に、この寓話はよく引き合いに出されます。今回は、「ビジョン」とともにモチベーションモデルの最上位に位置するビジネス要素である「ミッション」について取り上げていくことにしましょう。

モチベーションモデルの4つの柱を振り返る

 まずは、モチベーションモデルの4つの柱の復習からスタートしていきましょう(図1)。前回まで、5回にわたってモチベーションモデルの影響要因とアセスメントという2つの柱についてご説明してきました。「影響要因」とは、事業体のビジネスに影響を与える可能性のある要因でした。一方、「アセスメント」とは、その影響要因の判定(機会や脅威、強みや弱み)でしたね。

 今回から、ビジネス計画としてのモチベーションモデルの中核となる2つの柱である「目的」と「手段」について触れていきます。一言で表現すれば、「目的とは達成したいコトであり、手段とは目的を達成するために採用されるモノ」です。

モチベーションモデルの4つの柱図1:モチベーションモデルの4つの柱

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ビジョンは「未来」、ミッションは「現在」

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この記事の著者

白井 和康(シライ カズヤス)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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