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鳥取から新ワークスタイルで地方創生めざすラシック

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リモートワーク実践とメンタルヘルスケア

自社を自らリモートワークの実践現場としながら、社会的な普及を目指していく。そんなLASSICが思い描くロケーションフリーなワークスタイルが実現した時、必要と考えているのが「メンタルヘルスケア」だ。

 働く場を同じくしている際には、なんとなく不機嫌そう、体調悪そう、と顔色を見て相手の様子を察知することができますが、リモートではそれが難しくなる可能性があります。そこで、LASSICでは2012年に鳥取環境大学、鳥取医療センターと連携し、メンタルヘルスケアをテーマとした『感情医工学研究所』を設立。『感情解析技術』を活用した研究、およびソリューション開発を手がけています。(若山氏)

Lassicのメンタルヘルスケアは同社の感情解析システム事業にも結実

まだプロトタイプだが、リモートカメラで、就業者の表情や言葉、静脈やテキストなどをセンシングし、そこから人の感情状態を分析するサービスを開発している。人事管理としてよりもむしろ自身の心理状況として自ら把握し、自分で自分をコントロールできる力やスキルを身につけさせることが目的だ。併せてメンタルタフネスやレジリアンスを高める研修の提供も行っていく。

 研修は、カナダの心理学者バンデューラ博士が提唱する『自己効力感』を意識したプログラムになっています。自身の状況を把握するコーピングとストレス発散力の2つのアプローチから、メンタルヘルスケアをサポートします。(若山氏)

そして、鳥取をはじめ、豊かな自然あふれる地方拠点を多数持つことを強みとし、自然環境の中で心を癒すリトリートツアーなどと組み合わせたトータルソリューションとして提供することも模索中だという。

 ストレス発散の方法として、詳しく知らない場所への旅は大きな効果があると考えられています。それも、豊かな自然に触れることは、心の健康にとって重要なこと。さらに、メンタルヘルスケアの観点からは、転地として仕事の場を移すことも有効だと考えられています。短期・長期など必要性に合わせ、それぞれの地方のパートナーと協力し合いながら、サービス化を目指します。(若山氏)

LASSICが思い描くロケーションフリーによるワークスタイルは、組織として効率性・競争力を高めながらも、人間らしく豊かな仕事環境を実現することが目的だ。そのためのタスクマネジメント、そしてメンタルヘルスを含めたモチベーションマネジメントという両面にITを活用しながら貢献していきたいという。LASSICの鳥取発ワークスタイル改革は、これからがまさに本番といえるだろう。

<お話を伺った方>
株式会社LASSIC 代表取締役社長 若山幸司氏
株式会社LASSIC 仙台拠点長 兼 クラウドサービス推進グループ長 山下 拓郎氏
株式会社LASSIC 広報担当 櫻井 真由子氏

株式会社ブイキューブ マーケティング本部 本部長 佐藤 岳氏

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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