グーグルで開いた、デジタルマーケティング時代の扉。ようやく乗り越えた「マネージャーの壁」
——転職先はどちらに決めたのですか?
グーグルの日本法人です。2007年3月の当時は、まだ小さい組織でした。日本での広告セールスを拡大したいというタイミングで、代理店渉外のチームに配属になりました。検索したときに表示される広告などを、代理店さんが広告主に提案するのですが、そのサポートを行うチームです。「広告が出てません!」とか「急に予算を使い切ったのですが、どうすればいいですか!」など、色々な問い合わせが寄せられました。この仕事は、グーグルの広告について経験を積むとてもいい機会でしたが、正直に言いますと、自分には合いませんでした(笑)。お客様に直接、ご提案できないのが、かなり歯がゆかったですね。「もっとこうすればいいのに!」とお伝えするのですが、なかなかわかってくれない。それもそのはず。代理店さんにとっては、グーグルの広告は扱いの一部でしかないから、他社の商品を優先することももちろんあるわけです。今思えば、かみ合わないのは当然なんですね。