SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

ブロックチェーンの可能性と課題

ブロックチェーンは「分散型社会」をもたらすのかを、組織経済学の視点で考察する

ブロックチェーンの可能性と課題:第9回

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

トークンとインセンティブの設計

 ところで、こうした自律分散型組織が機能するための最大のエンジンとなるのはコイン(トークン)である。コインがどのように新規発行され、流通するかを設計することで、人のインセンティブを生み出すことも可能になる。

 筆者も関わっている共同研究プロジェクトでは、地域社会の発展にブロックチェーンを活用する研究を行っている**。2016年11月3日、会津若松市でこの研究の一環となる実証実験が行われた。ブロックチェーンを用いて発行・管理される「萌貨」と呼ばれる通貨は、「福島萌祭」***というイベントの来場者同士が、互いにコミュニケーションを行うことで、それぞれに新規で「萌貨」という通貨が一定額発行される(実際には参加者がスマートフォンを振ってQRコードを表示し、読み込むことで処理が行われる。(図4参照。)。このケースでは、地域において、知らない者どうしても言葉を交わすことが地域への「貢献」であり、「価値」であると考えられる。人が交流することに対して通貨を発行することで、地域における人の交流を促進するというアイデアである。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
ブロックチェーンの可能性と課題連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高木 聡一郎(タカギ ソウイチロウ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング