ここ数年「ビッグデータ」や「データ活用」という言葉を聞く機会が多くなっています。また、AI(人工知能)やIoT(物のインターネット)が普及し始めています。AIもIoTも、データを基に考え分析することが必要です。現在、私たちの周りはデータであふれています。SNS、センサーなどから、多くのデータが毎日吐き出されています。自社にとって必要なデータの「取り出し」「分析」を行い、「経営へのデータ活用」をすることを、誰も否定しないと思います。 今、ビジネスパーソンにとって「ビジネスデータ分析」のスキルは必要不可欠です。統計解析の知識のような難しい知識は当面必要ありません。前後編で解説するコラムでは、ビジネスデータ分析の前提知識、分析では何を行うのかなど、そのエッセンスを解説します。
ビジネスデータ分析の「3+1」~ソフトウェアができること、あなたがすべきこと
Excelできれいな表とグラフを作成して終わっていませんか?
表やグラフで「データの可視化(データビジュアライゼーション)」をすることは、必要な作業です。ただ、ここで終わったらまったく意味がありません。数字を図表に変えてデータ分析だと考えている人たちが意外にも多いのです。実にもったいないですね。もう一歩進めればデータ分析を通して、会社や組織に貢献ができるのに。
ビジネスデータ分析の目的は明確です。「ビジネスデータ分析により何らかの知見を得て、その知見を活用することで会社や組織の利益と成長に貢献すること」です。「知見を得る」という目的に対して、ビジネスデータ分析は手段、道具、プロセスということになります。ビジネスデータ分析そのものが目的化しないように注意が必要です。
ビジネスにおいてデータ分析を行う場合、「効率的、客観的、共有」が重要なことで、このことによりチームの意思を統一し、かつ意思決定を迅速に行えます。
ビジネスデータ分析には何を使いますか? 多くのビジネスパーソンにとって、それは「Excel」です。高度な統計解析やデータマイニングを行うには相当のソフトウエアが必要ですが、ビジネスデータ分析はExcelで間に合います。皆さんのパソコンにはたいていの場合、Excelはインストールされていると思いますので今日からデータ分析を行うことができます。下記のデータ関連図では、BIの部分にExcelが入りますが、データの格納部分にもExcelを使います。つまり、Excel上でデータを保持し、加工をしながら可視化までのプロセスを経ます。もちろんこのデータの部分をSQLサーバなどのRDBを使うこともできますが、Excelを使うことで操作やシミュレーションの手軽さ、変更の容易さが実現できますし、準備・加工・可視化というプロセスを一つのソフトウエアで行えること、データや分析結果の共有が簡単なことが、Excelでデータ分析を行うメリットになります。
ビジネスデータ分析の「3+1」
ビジネスデータ分析のプロセスは、大まかに上記のように「3+1」のプロセスになります。
「3」とは、1.データ準備、2.データ加工、3.データの可視化になります。「+1」とは、分析のことです。BI(Business Intelligence)ツールはこの可視化までは使えますが、分析はしてくれません。そうです、ここからが、「あなたの頭脳のバリュー」になります。
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