IoT総合戦略とは
──そうしたデータの流通を含めてIoTの総合戦略というものを提示されていますが、それについてご説明ください。
谷脇氏:IoTに関しては様々な検討が行われていますが、その全体像を理解できるよう、今回の情報通信審議会第三次中間答申では政策領域をレイヤーという切り口で整理してみました。一番下にセンサーデバイスなどの端末層があり、その上のネットワーク層を通じてデータが収集されます。そして、その上のプラットフォーム層で異なる領域のデータを連携させて、その上のサービス(データ流通)層において新しいサービスが提供されたり、さらなるデータ流通が生み出されます。この4つのレイヤーと各層を縦断する5つの領域を設定し、それぞれ3項目の具体的な施策を全体で15項目に整理し、今後の検討アジェンダとして俯瞰的に整理しました。