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ボッシュCEOも実践する欧州発のイノベーション手法、ビジネスモデル・ナビゲーターとは?

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昨年出版された『ビジネスモデル・ナビゲーター』は、過去のビジネスモデルを55のパターンに分け、その組み合わせや、パターン適用を通じて、アイデア創造から計画策定、実践導入までをおこなうためのプラクティスを解説した本。この本で紹介されている事業開発手法は、ドイツのザンクトガレン大学での研究調査を踏まえたもので、欧州ではボッシュなどの大企業の事業開発でも研修として活かされている。同書のイノベーション手法の普及のため、スイスBMI LabのCEOのフェリックス・ホフマン氏が来日し、日本の企業人向けにワークショップをおこなった。スタートアップやベンチャーだけでなく、大企業での事業開発などの研修に役立てられるという、BMI社の研修方法と考え方について話を聞いた。

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ヨーロッパで磨かれたビジネスモデル創出の方法論

BMI Lab,フェリックス・ホフマン氏/マキシマイズ 渡邊哲氏
BMI Lab,マキシマイズ 渡邊哲氏/フェリックス・ホフマン氏

 イノベーションと言えば、米国シリコンバレーが浮かぶ。Google、Apple、Facebook、AirBnBやUberといった企業の成長の要因は、卓抜したテクノロジーとビジネスモデルによるものという理解も浸透してきた。一方で米国以外の、欧州の企業によるイノベーションへの取組みも盛んになってきた。とくに「インダストリー4.0」といった国家的プロジェクトを掲げるドイツの製造業の他、製薬・金融企業などだ。ベンチャーが主体のシリコンバレーと異なり、長い歴史を持つ伝統的な企業や大企業からの取り組みも多い。ベンチャーが生み出したビジネスモデルの革新手法は、大企業にも適用できるという考え方を提唱するのが、スイスBMI社だ。
 BMI社はスイスのザンクトガレン大学で生まれたビジネスモデルイノベーション手法の企業への導入を推進している。今回のホフマン氏の来日は。日本のマキシマイズ社の渡邊氏の招聘に寄るもの。マキシマイズは、BMI社の研修の日本での代理店として契約している。渡邊氏は、この手法を紹介した『ビジネスモデル・ナビゲーター』の翻訳者であり、過去にはスティーブン・ブランクの『アントレプレナーの教科書』などの共訳もおこなったイノベーション理論の紹介者だ。

 このBMI社のビジネスモデル・イノベーション手法のコアにあるのは、ザンクトガレン大学のオリヴァーガスマン教授の研究成果である、「世界のビジネスモデルの90%が既知のパターンの組み合わせである」というもの。BMI社は、このガスマン教授の研究からイノベーションのメソッドを体系化し、ワークショップ、研修などを通じて企業変革プログラムを提供している。

ビジネスモデルのイノベーションを再定義する

ビジネスモデルの定義:マジックトライアングル
ビジネスモデルの定義:マジックトライアングル Copyright(c)BMI Lab AG

ホフマン氏は初めにBMI社の定義するビジネスモデルについて説明した。ビジネスモデルは「Who?」「What?」「How?」「Why?」の4軸で定義される。この4つの軸から「対象顧客」「提供価値」「収益モデル」「提供手段」が構成される。その関係を包括的に表したものが、下記の「マジック・トライアングル」だ。

「ビジネスモデルのイノベーション」とはこの4軸のうち、2つ以上が変わったことを意味します。たとえば製品が変わった、プロセスが変わっただけでは、ビジネスモデルのイノベーションとは言えません。

日本ではイノベーションは長らく「技術革新」とみなされてきた。イノベーションに関する議論が深まってきた最近では、「製品のイノベーション」「プロセスのイノベーション」のどちらかの意味で語られることが多い。またビジネスモデルを収益モデルの意味で使うケースがほとんどだといえるだろう。ホフマン氏は、ビジネスモデル・イノベーションは、製品イノベーションとプロセスイノベーションを包みはするが、さらに上位に位置づけれられるものだという。

「製品」「プロセス」のイノベーションから今後は「ビジネスモデルのイノベーション」へ
「製品」「プロセス」のイノベーションから今後は「ビジネスモデルのイノベーション」へ Copyright(c)BMI Lab AG

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