短期間の効果が期待できるワークショップ
ビジネスモデルとイノベーションに関連するワークショップや研修はここ数年、日本でも徐々に行なわれてきた。特に近年では「ビジネスモデル・キャンバス」(BMC)などビジネスモデルの共通言語やフレームワークを用いる方法も注目されてきた。アレックス・オルターワルダーやイブ・ピニュールが考案したBMCによる方法も有効な方法で多くの企業が取り組んでいる。しかしBMC自体は、提案価値(バリュー・プロポジション)を中心に置き、顧客、収益、リソースやコスト構造などの事業の構造を明確に定義するため、理解に多少時間がかかるという課題があった。また、ビジネスアイデア創出自体にフォーカスしたものではなかった。
その点では、BMI社とマキシマイズの方法は、アイデア創造から事業計画、実行までのプロセスを比較的短期間で集中的に行えるというメリットがある。とくにビジネスモデル・パターンカードの活用は、普段企画出しに慣れていない大企業の幹部でも、短時間で大量のアイデアを導出できるという。