今回の提携は、かねてから「ライフデザイン企業への変革」を抱えるKDDIと、「デジタル変革」を掲げるアクセンチュアの戦略的なパートナーによるもの。アクセンチュアはこれまでも、1300人以上のデータサイエンティストを抱え、475以上の特許を持つなど、アナリティクス分野では一歩先んじた存在だったが、今回の提携でauの顧客基盤(au ID)を分析・活用できる立場になる。
膨大かつ高品質なデータを持つことが競争力につながるといわれる、今後のAIやIoTの分野で、両社優位性を持つ存在になるといえる。
新会社の代表取締役社長には、KDDIから家中仁氏が就任するほか、アクセンチュアからは工藤卓哉氏が取締役兼Chief Science Officer(CSO)として参画する他、両社から代表的な分析やデータ解析を担う人材を投入していくという。出資比率はKDDIが85%、アクセンチュアが15%。
「au顧客基盤であるauIDをベースに決済プラットフォームを強化しDMP(データマネジメントプラットフォーム)を構築していく。これまでは、お客様に必ずしも必要のないデータが送られることもあったが、今後はお客様を理解し、必要な情報を提供していく。」(KDDI 新居氏)
「今回のジョイントによって、両社の持つ人的資源、計算資源、データ資源の3つの資源(リソース)をフルに活用していく。」(アクセンチュア 工藤卓哉氏)
「ARISE analytics」は、KDDIのデータ管理を行なっていくことが中心だが、KDDI関連企業に対しては、B2Bでのデータ分析、活用に関するサービスを行なっていくという。
「ARISE analytics」Webページ:http://ariseanalytics.com