デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト トーマツ)は、慶應義塾大学(以下、慶應義塾)が量子コンピュータ活用の研究を目的として運営する慶應義塾大学量子コンピューティングセンター(Keio University Quantum Computing Center、以下、KQCC)への参画を発表した。
デロイト トーマツはKQCCへの参画によって、慶應義塾大学およびKQCC参画企業と共同での研究を推進し、ユースケースの特定や社会実装を加速するような技術創出を目指す。また、研究のみならず協働の仕組みづくりなどを通じて量子産業エコシステムを形成し、量子コンピュータ技術の実用化・普及のスピードアップを目指すとしている。
慶應義塾長の伊藤公平氏は「デロイト トーマツが有する幅広いビジネス領域の知見や民間企業の中でも卓越した量子技術研究力、エコシステム構築の経験が加わることで、KQCCでの研究の深化と社会実装に向けた応用展開が一層加速されるものと期待しております。今後、量子技術が社会にもたらす価値を最大限に引き出すため、共に新たなイノベーション創出に挑戦していけることを心より楽しみにしています」とコメント。
デロイト トーマツ グループ CEO 兼 CGO(Chief Growth Officer)の木村研一氏は「慶應義塾大学ならびにKQCCの皆様との協働を通じて、量子分野における先端研究成果を実際の産業や社会の課題解決に繋げる技術・サービスの創出を、さらに加速できると確信しております。今後も産学連携を通じて、量子産業の発展と普及に貢献してまいります」と話した。
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