新開発の自社デバイスで新規事業を立ち上げたいオムロンの思いをIoTで支援
さらに吉田氏は、ニフティIoTデザインセンターが、実際に他社と「共創」したという新規ビジネスの事例をふたつ紹介した。
IoTデザインセンターに、新開発のデバイスを使ってIoTビジネスに踏み出したいという相談を持ちかけてきたのがオムロン。ただ製品を売って完結するのではなく、サービスとセットで提供したいと考えていたそうだ。
オムロン様の課題は、スマホアプリ開発やサーバー開発についてあまり知見がない事、加えて新規事業でもあるため初期投資を抑えたスモールスタートを実現する事でした。
そこで、ニフティIoTデザインチームはオムロンと共同で、IoTを活用したアプリケーションのペルソナ設定やユーザーシナリオの設計、販売目標や事業をスケールさせる見通しなど、事前の全体設計を決める段階から、プロトタイプの作成やユーザーテストの実行を支援し、一緒にサービスの企画・開発を行ったという。
そのとき開発されたのが自宅やオフィスに設置できる「環境センサー」だ。4センチほどの大きさながら7つのセンサーを搭載しており、紫外線や温度、気圧といったさまざまなデータをスマホアプリ経由で確認することができる。
今後は、センサーで集計されたデータを活かしてフィードバックを得て、さらなるソフトウェア開発につなげていくという。