社内起業家(イントラプレナー)に必要な個人の思いやビジョンを実現させるには
閉塞した社会を打破するため、時代の要請として革新的なイノベーションが求められている昨今。なかでも、企業や組織の垣根を超えて新たな価値を創出するオープンイノベーションへの期待は高まっている。しかし、オープンイノベーションの成功に不可欠な「内部変革」と「外部協働」にはいまだ障壁も多い。
「世界のイントラプレナー達が見据えるオープンイノベーションの“その先”」というタイトルで登壇した株式会社biotopeの小林泰紘氏は、世界の企業内イノベーターが集まる「イントラプレナーシップカンファレンス」で得られた知見を交えながら、企業がいかにオープンイノベーションを加速させていくべきか語った。
イノベーションというと、現状を打ち壊すことで変化をもたらす『破壊的イノベーション』の印象が強いかもしれませんが、企業や組織の内部から起こしていくイノベーションは、有機的な変化をじわじわと起こすことで、個人の思いやビジョンを実現させるかたちを取るべきでしょう。
小林氏は、昨年11月にシリコンバレーで開催された「イントラプレナーシップカンファレンス」に参加している。その知見をもとに、組織のなかで変革を起こす個人がどのようにイノベーションを加速しているのか。3つの視点から紐解いていく。