組織変革の成功を阻害する「ダブルバインド」とRegular Innovationsを成功させる8つのエッセンス
少々遠回りになりましたが、このように二重の意味で成功させることが難しいのが組織変革です。変革しなければならないことは重々承知している、みなそれなりに目的にも同意している、組織には変革を実現する資源もある、しかしもう一方で「既成概念」「惰性」「変化への抵抗」があり、「外部性/客観性発揮のしづらさ」、「変革への集中のしづらさ」、「結果へのコミットのしづらさ」がある。このようにやらなければいけないという状況と、それができない事情とが同時に立ち上がっている状態を、知の巨匠グレゴリー・ベイトソンの概念を借りて、Regular Innovationsの成功を阻害するダブルバインドと呼ばせて下さい。
ダブルバインドとは、提示されたメッセージと、それが含意するメタなメッセージとが矛盾する状況におかれることを意味します。平たく言うと、パーティーに誘われたので行ってみたら煙たがられた、というような状況です。